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書名 | Flowers for GTlgernon |
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| 著者 | Daniel Keyes | |
| 初出 | 1959 | |
| 発行 | Harcourt Books | |
| 頁数 | 311ページ(本文) | |
| 定価 | $7.99 in Canada | |
| ISBN | 0-15-603008-X |
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今年はネズミ年ということで、ネズミに関する本から読破することにしたのである。 (実際は、偶然そういう事になっただけである。) 今、脳科学が大変流行っているが、本書は脳科学的なサイエンスフィクションと言えるだろうか。 知恵遅れのチャーリーが、脳の手術を受けて、ものすごい能力を身に付ける話である。 もちろん、とっても頭が良くなって良かった、良かったで終ったら本としてはボツである。 頭が良くなるにしたがって、今まで友だち、同僚でいた人々が去っていく訳である。 Algernonといのはネズミである。手術して、とても賢くなってしまったネズミで、 チャーリーが頭が良くなったかどうかの比較対象である。 もちろん、最初はチャーリーがAlgernonに負けるのだが、手術後勝つようになる。 手術すると頭がよくなるのだが、それがいつまで続くのかも良く判らない。 というより、途中で、どうも続かないのがAlgernonの能力が下がってきて 気がつくのである。当然、自分も頭が悪くなってしまうのではないかということで、 そうなったときのことを考えて、そのときに入る使節を見学に行ったりする。 ストーリーについてはこのくらいにして、本書は、英語にとても特徴がある。 非常に頭が悪くて、とても英文を書けない人のレポートの形になっている。 実験の記録のために手術前からずっと書き続けているのだが、 低能さをめちゃめちゃな英単語の綴りで表現しようとしている。 この部分はなかなか読みづらい。頭が良くなると、とてもしっかりした英語になっていく訳である。 本書はハヤカワから翻訳がでているが、このめちゃめちゃの英文を どう翻訳しているかに興味がわいて、訳書を立ち読みしてきた。 英語で、発音に非常に近い綴りにすることで無能さを表現している訳だが、 そんなことは当然日本語では表現がほとんどできない。 助詞の「は」が「わ」になっていたが、その程度では低能さを表現できないので、 まず漢字の量を減らして、さらに少ししか使っていない漢字もしばしば誤用することで 表現しているようであった。こういうのはたんなる翻訳ではなく、創作作業そのものだろう。 内容が、心の問題を扱っている部分が多いので、英語も自然と難しい部分が多々あるが、 興味がわけば一気に読める本ではないかと思う。今年になってから読み始めたので、 5日間で読んだことになる。 2008年1月6日 |