本書は、あのホーキング博士と娘のLusyが書いた、宇宙物理学の入門書である。 小学校高学年〜中学生くらいを対象に、宇宙物理学、特にブラックホールについて解説している。 サイエンスフィクションの形をとっているが、多数の星の写真があり、 各天体、星、惑星などについての比較も多い。 隣りに住むAnnieの父親Ericと宇宙に出掛けるのだが、 その途中でブラックホールに出くわしてしまう。 Georgeは何とかブラックホールに捕まらず逃げ帰ってくるのだが、 Ericは捕まってしまう。 ブラックホールに吸い込まれてしまったら、決して逃げ出すことができない。 そう思っていないだろうか。ブラックホールは、何でも吸い込んで、 どんどん強力になる一方である。 じつはそうではない。著者の名前がついている、ホーキング放射により、 ブラックホールに吸い込まれたものは掃き出されてしまい、 ブラックホールが消えてなくなる現象がある。 これにより何とかなるのだが、詳しい解説は省略する。 さて、本書であるが、ハードカバーであり、A5よりもやや大きい判型で、 紙も厚めで、かなり体積のある本である。 英語であるが、イラスト、写真などが多く、また子供向けを意識してか、 文字もかなり大きいのであるが、英語は子供向きにしては難しく感じた。 一番の驚きというか感心するのは、欧米では、本当に第一線の科学者が 入門的な本、それも子供達に科学を伝えようという本を良く書いていることだ。 専門の研究も重要だが、次世代を育てることへの力の入れ方が 日本と世界では大いに違うなと感じた次第である。 2008年1月27日 |